副業の前に大事なこと

このブログでは、普通のサラリーマンの方を対象とした、副業のススメを書いています。が、副業をする前に、もっと大事なことがあります。それは、本業を熟慮もせず手放してはいけないということです。この考えは自分だけでなくパートナーに対しても求めるべきものだと思います。副業とはインパクトが全くことなり、影響は甚大です。

これは結婚されて所帯を持たれている方、また将来結婚しようと考えられているかたのお話になります。今日はそれについて書きたいと思います。

 

今ではもう古い考え方になりますが、以前の日本では、女性であれば、結婚して仕事を離れて主婦になる、というのが普通であった時代がありました。

まわりを見渡しても、50歳代以上のご家庭であれば、奥様が主婦であるかたが多いと思います。

しかしながら、すでに時代は変わっているので、今では結婚したからといって、せっかく手に入れた正社員の座を熟慮もせず手放す女性は少なくなっていると思われます。

 

ここまでの話であれば、さして問題もないのですが、問題はここからです。

それは、この時代の変遷が職場内で軋轢が生むことになっている、ということです。これは、50歳代以上の上司と若い部下との価値観の差というか、立場の差があるということが原因になります。

上司(男性)は、若い部下(男性)のパートナー(女性)が働いていること、あるいは若い部下(女性)が働いていることをすんなりと受け入れられない、言い換えれば、上司が部下に嫉妬のようなものを感じてしまいかねない状況が存在していることです。

具体的には、上司からみた、「部下の全員が将来自分のような地位になれるわけでもないのに、部下たちの世代をみれば、嫁さんが働いているというだけで自分より高い生活水準が見込まれる。」という事実です。これが人によっては気にくわないということになります。

もちろん、上司が人格者で、このようなことを微塵にも思わない方であれば、その下で働く部下は幸せです。しかしながら、意地の悪い上司であれば、このように思うのも時代のせいで致し方なく、部下にとっては非常にいごごちの悪い状況になってしまいます。この軋轢からさまざまな負の影響を受けてしまうかもしれません。そして場合によっては上司との人間関係から職場をやめる選択をしてしまう人もいます。

しかしながら、この日本の現実の社会で、いったん手に入れた仕事を手放す、ということがどのくらいもったいないことなのかを忘れてはならないと思います。本業を熟慮もせず手放してはいけないということです。逆を言えば、パートナーと二人して頑張れば、少々できのいい上司の生活水準を大幅に上回ることが難しくない、そんな時代なのです。