副業は在宅勤務で

勤める会社で副業が禁止されていないのであれば、副業をすること自体が直接問題となることはありません。しかしながら、副業をやるにあたって生じる外的要因、特に負の効果が予想されるため、その負の効果を極力抑えるために、副業はこっそりやるのが合理的であることを前回お伝えしました。

もちろん、副業が会社にバレても問題がないといいきれる方は、大手を振って堂々とやればいいのです。が、それができる方は、すでに会社において、きわめて良好な職場環境を築いていらっしゃるはずです。かえって、本業に注力したほうが、全体としてよいパフォーマンスを見込める可能性も高いので、副業をやらないという選択肢のほうが現実的かもしれません。

さて、話は変わりますが、副業をする際、働く場所はどうでしょうか。働く場所の分類には、外勤か内勤かという分類と、オンサイト勤務か在宅勤務か、という大きく2種類の分類があります。

外勤は、営業、集金、配達、警備など主に社外で行う仕事のことをいい、内勤は、事務職など社内でデスクワークする仕事のことをいいます。これに対し、オンサイト勤務は、採用された会社や派遣先など、業務が必要な現場で行う仕事のことをいい、在宅勤務は、業務内容にかかわらず自宅で行う仕事のことをいいます。 

副業はこっそりやるのが合理的なことをお伝えしましたが、その観点から考えると、内勤、特に在宅勤務が最もバレにくいと言えます。自宅であれば、人の目を気にすることもありません。また、ひと昔前であれば、在宅で行える仕事は、いわゆる内職といった、宛名書き、文字起こし、封筒入れなど単純作業に限定されていたため、副業による収入面での誘因がさして大きくありませんでした。しかし今日では、インターネットや会議システムの普及に後押しされるかたちで、様々な仕事が在宅で行えるようになっています。また、コロナで本業でさえ在宅で行う機会が増え、通勤時間も浮いてきていることから、本業のスキマ時間に在宅の副業を行うこととの親和性が俄然注目されるようになってきています。