副業はこっそり
副業の副業たるや、本業あっての副業であるということです。
現代社会に生きる一般的なサラリーマンにとっては、本業である会社勤めを維持しつつ、この本業に極力負の影響を与えないよう副業を行っていく、というのがもっともらしい選択肢になってくる、ということは前回説明しました。
では、本業に与えてしまう負の影響にはどのようなものがあるのでしょうか。
これは大きく内的要因と外的要因に分けることができます。
一人の人間の限られたリソースを2つの仕事間で配分するわけですから、一方の仕事だけをやっている場合と比較すれば、それぞれの仕事の生産効率は下がっているとみるのが普通です。この実際の自分で感じることのできる負の影響が内的要因です。ただ、この負の影響を上回る正の影響、例えば副業を行うことによる収入の増加やリスクヘッジがあるからこそ、副業を行う誘因になるわけです。
しかしながら、あなたの仕事の生産効率が下がっているとみるのは、あなただけではありません。勤める会社の経営者、上司、同僚が、あなたが副業をしていると知るや、あなたの勤務態度がマイナスに評価されることはあっても、プラスに評価されることはほとんどありません。これが外的要因です。
これは、あなたがどんなに努力して、実際のあなたの本業の生産効率に負の影響をもたらさないレベルにまでもっていったとしても、マイナスに評価されてしまうことがあるという、やっかいなものなのです。
このようなことを総合的に考えると、副業は、たとえ認められていたとしても、こっそりやるほうがいい、ということになります。