副業としてのFX・暗号通貨投資

前回は、具体的副業分析の第二弾として、株式投資について考えてみました。

今回は、FX・暗号通貨への投資について考えてみようと思います。

基本三要件については、ほぼ株式投資と同じと考えられます。

しかしながら、FX・暗号通貨は株式と大きく異なる点があります。それは、時間を味方にすることができないという点です。

株式は全体、中長期で考えた場合にプラスサムであり、労力(情報収集や分析)や売買手数料等を差し引いたとしても収益が見込める性質の投資であるのに対し、FX・暗号通貨はゼロサムであり、労力や売買手数料等を考えた場合にはマイナスサムになってしまします。

特に暗号通貨に関しては税金が総合課税、すなわち累進課税となりますので(FXについても当初は総合課税でしたが、2012年以降株式と同様分離課税になっています。)、大きく儲けた場合にはそれに応じて税額も高くなってしまいます。反対に、損した場合に収めた税金が原則戻ってくるわけではないのは株式・FX・暗号通貨とも同じなのですが、暗号通貨の場合は儲けた時と損した時の非対称性が大きいため、その点でも不利になります。

これらの点を総合的に勘案すれば、多くの人にとってFX・暗号通貨に対する投資はあまり副業向きではないということができるでしょう。