副業としての塾講師

昨日は家庭教師について、副業に最も高い親和性をもつ仕事の一つであることを書きました。本日は、塾講師について書いてみたいと思います。

家庭教師は、家庭に招かれてその家のお子さんの学習を指導する人のことです。

教師は、学校で生徒の学習を指導する人のことです。

これに対し、塾講師は、学習塾で生徒の学習を指導する人のことをいいます。

また、個別指導教師という、教室で少人数の生徒を指導する人がいます。塾講師の中の一つの形態とみることもできますが、区別して考え、個別指導教師についても後日触れてみたいと思います。

家庭教師は公教育が未発達だった時代から存在した歴史のある仕事ということができます。当初は一人だけに教えるというマンツーマンでの指導を行っていたものが、複数人に同時に教える形で発展し、それが公教育にスライドし発達するとともに、いわゆる今でいう教師という形になったと考えられます。そこでは、家庭教師が公教育を補完するものへと立場を変えるとともに、家庭教師とは別の公教育を補完するものとして、私的に複数の生徒を同時に指導する塾というスタイルが台頭してきました。
現在の若い世代のかたにはなかなか想像することのできないことかもしれませんが、公教育が存在するなかで、同様の教育を提供する公教育と競合する別の新しい学習塾というスタイルは、当初、公教育を取り仕切る文部省(今でいう文科省)に悪い意味で目をつけられていました。が、文科省も今日では公教育と学習塾の共存を認めているようです。というか文科省の職員が塾世代で皆さん学習塾を経験されています。(ちなみに、学習塾の所管は経済産業省になります。)

 

副業の基本三要件について、考えてみると、

①種銭はかかりません。

②同時に教える対象が複数人になるため家庭教師ほどではありませんが、ある程度時間に融通は利きます。

③教える対象が多くなるため家庭教師ほどではありませんが、こっそりと行うこともできます。

ということで、家庭教師ほどではありませんが、副業に親和性の高い仕事ということができると思います。