副業としての個別指導教師

一昨日から、家庭教師・塾講師と書いてきました。本日は、個別指導講師について書いてみたいと思います。

個別指導教師は、個別指導塾で少人数の生徒を指導する人のことをいいます。個別指導教師は、塾講師の中の一つの形態とみることもできますが、区別して考え、その違いについて書きたいと思います。

学習を指導する職業として、歴史的に、家庭教師に始まり、教師、塾講師、というながれで分化した後、公教育を補完する立場である家庭教師と塾講師を経営の観点からハイブリッド化した新しい職業として、個別指導教師というスタイルが生まれてきました。

先生が生徒に学習を指導する際、先生の話を生徒が理解するまで、あるいは生徒に演習をさせる場合の生徒が演習を終えるまで、一定の時間が必要になり、またその時間には生徒間に個人差があります。

その空き時間を利用して、マンツーマンの家庭教師の教育スタイルを、複数の生徒に同時並行して提供せんとして考え出されたのが、個別指導塾であり、個別指導教師になります。

各々の個別指導塾によって若干の違いはありますが、通常、パーティションで区切られた一人の生徒用のコンパートメントスペースが複数並んだ教室の中で、個別指導教師が移動しながら指導するスタイルをとります。通常1人の個別指導教師に対して、たいていは5名程度までの生徒が同時並行して教わることになります。

 

副業の基本三要件について、考えてみると、

①種銭はかかりません。

②同時に教える対象が複数人になるため家庭教師ほどではありませんが、ある程度時間に融通は利きます。

③教える対象が多くなるため家庭教師ほどではありませんが、こっそりと行うこともできます。

ということで、家庭教師ほどではありませんが、塾講師同様、副業に親和性の高い仕事ということができると思います。

ただ、申し上げた通り、個別指導教師は、塾講師から経営の観点で派生してできた仕事であるため、異なる生徒に同時並行して異なる内容を教えなければならない点など、塾講師と比較すればオペレーションなど求められるレベルが高くなってしまうことは想像に難くありません。しかしながら、待遇の面では塾講師とさほど変わらないというのが現状のようです。